どうも、虫明です。
今回は以前【落語は聴いた方がいい】でお話した古今亭志ん朝のオススメの噺を3つ紹介しようと思います。
古今亭志ん朝とは?
前述の記事にも書きましたが、昭和の落語若手四天王の一人です。
クラシックというかスタンダードというか、「これだこれ!」という正に【THE落語】が聴ける古典落語の噺家です。
ほんとに江戸時代の庶民の光景が目に浮かびます。
そんな志ん朝の私が個人的に大好きな噺を3ネタご紹介しようと思います。
古典落語は予めあらすじを予習しておいた方が絶対に面白いので大体の概要も書いておきます。
お見立て
私が初めて聴いた落語ですが、ほんとにTHE落語な滑稽噺です。
ある意味、落語の入り口としては話の流れも落ちも分かりやすいのでとてもいいと思います。
こういうくだらないけど、それがどうにかまかり通る様な江戸ののんびりした噺が本当に面白い。
そして、個人的なこの噺の見どころはわがままな花魁を演じる志ん朝の声ですね。
花魁の少しくたびれた様な、でもどこか色っぽい、そんな女性の声の艶の出し方がすごい。
聴いていたら段々本当の女性がやってる様に聴こえてくるんです。
鰻の幇間
江戸や明治にかけては幇間、別名太鼓持ちという客の酒席などに同席し、即興芸や会話で盛り上げて、ご祝儀や食事をご馳走してもらい生活する職業がありました。
現在では日本でこの幇間を生業としている方は数名しかいないそうです。
上のお見立てとも同じですが、こういう呑気で間抜けな噺は古典落語の醍醐味じゃないでしょうか。
あとは、この鰻屋で一八が旦那の機嫌を取る為に色々と話したりお酌をしたりするのですが、この描写が凄過ぎる。
耳で聴いているだけでもそのやり取りがわかるんですよ。
あっ、はい、はいはいはい、ちょちょっ、いやぁみたいなこれと言ったことは何にも言ってないんですが仕草が伝わってくる。
最近はとりあえず落語を聴きたい時はまずこれを聴きます。
それ位お気に入りの噺です。
芝浜
これはもう本当に人情噺の名作中の名作ですね。
演じる噺家さんも多いです。
それだけ色んなパターンがあるのですが、私はこの志ん朝や談志の芝浜が好きです。
どん底からのサクセスストーリーなので、現代にも応用しやすく芝浜の設定を変えて現代版もあったりします。
まとめ
- 初めて聴くには【お見立て】
- 間抜けな噺で笑いたいなら【鰻の幇間】
- 人情噺でしっぽりいきたいなら【芝浜】
私のオススメ落語ネタ3選でした。
ありがとうございました。